埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター

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【YTTレポート】“ろんぶん”、ってどうやって読むんですか? 臨床研究道入門 出張版2025

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2年前に開催し好評だったテーマ「論文の読み方」が帰ってきました! 答えのない臨床の現場で役立つ疫学的思考法を学び、真実にたどり着く方法を学びます。学生、初期研修医、研修終了後5年未満の方など、医者としてこれから羽ばたく方々には、その後の医療経験に間違いなく役立つ内容です。

当院では、研修医・医学生を対象にした勉強会、Young Trauma Talk(YTT)を定期開催しています。今回も、帝京大学外傷センターより乾貴博先生をお招きし、若手研修医の学び方を教えていただきました。

講師紹介
帝京大学整形外科 / 外傷センター
乾貴博先生

臨床の疑問に対する「答え」を導き出せるのが良い医者

臨床では患者様の状況をどのように判断し処置をすべきか、疑問の連続です。CTをみて、次に何を見るべきか。どう判断を下せば助かるのか。研修医の時点では、実行する理由、タイミングなど疑問の連続だと思います。

「疑問があるときに答えへ辿り着ける。答えをしっかり持っている先生は良い医者」と、乾先生は強調します。

疑問があるときに、世界中の先生はPubMedで論文を探し、教科書や文献を探します。しかし、大学では臨床現場で役立つ知識の探し方などは教えてくれません。

そこで今回は、日本の外傷治療のレベルアップを目指し、若手育成を牽引する第一人者である乾先生に、臨床研究論文の読み書きに必要な知識をご紹介いただきました。

①論文の構造
②研究デザイン
③統計学
④文献検索法

今回の勉強会も前回と同じく①論文の構造と④文献検索法に絞ってお話いただきました。若手研修医、学生にとっては、現場で求められる知識の探し方が分かる貴重な機会です。

若手が抱きがちな疑問へ、丁寧に寄り添う

乾先生の講義の特徴は、初学者でもわかりやすい説明です。専門外であっても押さえるべきポイントがわかるので、次回があればぜひ多くの学生、研修医に参加してほしい! 

Screenshot

質疑応答は30分にわたり、学生・研修医の素朴な疑問へお答えいただきました。

「全く知らない分野を知るなら、専門科の友人に聞くのが一番」

「英語の論文読むと眠くなっちゃうから(笑)、友人に基本を教えてもらってから専門書を読んだほうが時短になる」

「Chat GPTに聞くと、嘘を教えられるかもしれないから注意して」

乾先生以外にも、院内の先生方と同じ目線で対話できるのがYTTの大きなメリットです。普段は聞きづらい些細なことも落ち着いて聞けるので、積極的に質問していきましょう!

Young Trauma Talk(YTT)のご案内

Young Trauma Talk(YTT)は月に1~2回程度の頻度で定期開催しています。参加費無料。形成外科、感染症科、公衆衛生など、外傷治療に関わるさまざまな専門家を交え、少人数のトーク形式で情報交換する場です。

ぜひご自身のスキルアップ、情報交換の場にお役立てください。

次回の開催内容は、お知らせより告知します。
参加希望の方はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

お問い合わせ

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