埼玉医科大学救命救急センターは、全国で9番目に指定された高度救命救急センターです。診療困難な重症患者に常時対応し、積極的に受け入れています。

診療システム

診療体制

 
診療体制

 
当救命センターは、 ERICU、脳外科、外科、整形外科にチーム分かれています。
 
ドクターヘリを含む病院前診療は ERが中心となり、初療室からは、 ERを中心として全チームが合同で診療にあたります。
 
集中治療室入室後は、 ICUチームが中心となって診療にあたります。手術、カテーテルや特殊手技を要する場合は、脳外科、外科、整形外科の各々のチームがこれにあたります。
 
集中治療室を退室すると、退院までは、 ER、脳外科、外科、整形外科の各々のチームが主治医となって診療にあたり、外来 follow upまで行います。
 
初療から退院までの一貫した診療を可能としたシステムです。高度な専門性を保ちながら、救急医療システムを完結できる施設です。
 
特に外傷診療に重点をおいており、積極的に早期手術を行っています。重症外傷症例に対する MTP、術前 CTの徹底、迅速な IVR対応、重症体幹部外傷に対する Damage Control Surgeryを回避した一期的修復術、脊椎外傷に対する超早期手術、重度四肢外傷に対する四肢温存の徹底、機能予後の追求、などが当外傷センターの特徴に挙げられます。
 
当施設は、常に人材不足に苦しんでいます。共に高度な救急医療、外傷診療を追求する仲間を求めています。診療実績にも示しましたが、症例は豊富であり、やる気のある若手医師を満足させる自負はあります。また、 PICU、麻酔科、術後 ICUとも連携しており、他科研修も非常に気軽に行えます。
 
一緒に働きませんか?

ERチーム紹介

スタッフ:輿水、安藤、久村、浅野、園田

 
ERチーム

 

時にはマネージャー、
時にはプレーヤー、
救急医が主人公です。

 
主に初期診療、病院前診療、ドクターヘリを担当し、救命センターに入院する内因性疾患症例に対しては主治医となり、退院まで担当します。
 
特に外傷症例については、重症外傷でのMTP対応についてはリーダーを務め、最近ではドクターヘリでのプレホスピタル輸血に力を入れています。
 
また積極的にECMOを導入しており、内因性疾患に対するECMO症例は主治医として、ICUチームと共に診療に携わります。
 

どんな要望にもお答えします。

 
ERドクターとして、搬送されてくる患者の適切な処置、また適切な診療科への紹介を行なっています。
 
特に外傷診療では中心的な役割を担い、チームリーダーとなります。
 
またE-CPRや重症呼吸器不全に対するVV-ECMO導入、そして救命センターに入院する内因性疾患に対しては、原則ERが主治医となって退院まで担当します。
 
ICUチーム、外科チーム、整形チーム、脳外科チームと密接に共同して更なる成績の向上を目指しています。
 

重症外傷に対するMTP、
もう手放せません。

 
重症外傷診療ではMTP(Massive Transfusion Protocol)を原則としています。このプロトコールにより、驚くべき外傷診療の質の向上が得られました。そのチームリーダーとして、外科・脳外科・整形・ICUチームを牽引します。
 
MTPにより、出血性ショックの患者に対しても、ある程度の時間的猶予が得られるため、術前造影CTの撮影、手術室への搬送、ガーゼパッキングに頼らない一期的修復術が可能となります。
 
すべての重症外傷診療の基礎はMTPに頼っており、救急医の見せ場となります。
 

3gに秘められた想い。

 
重症外傷診療では凝固障害が最も予後を決める因子の一つとなります。当施設では、出血性ショック状態の患者に対してフィブリノーゲン製剤3gを積極的に投与して、成績向上を達成しています。
 
当施設では、少量の投与量で、最大限の効果が得られるフィブリノーゲン製剤なしで外傷診療を行うことはできなくなりました。

ICUチーム紹介

スタッフ:中田 大井 平松 久木原

 
ICUチーム

 

大切にしたい、みんなの思い。

 
ICUには外傷症例を中心として、多数の重症症例が入院します。2019年は1174例のICU入室がありました。各主治医がさまざまな思いで診療に従事しています。
 
頭部外傷術後でなんとか神経学的予後を改善させたい!重症体幹部外傷でARDSを合併してしまった!四肢切断に対する再接着後で出血は続くけど、抗凝固はしなければならない!頸髄損傷完全麻痺だけど、抜管して食事をさせたい!人工呼吸が必要だけど歩かせたい!...
 
重篤な患者を救命するだけでなく、各チームのわがままな想いを実現させることが我々の使命であり、熱い思いで集中治療管理を行っています。
 

老舗の救命センター、確かな品質を。

 
当救命救急センターは、1987年に埼玉県で2番目の第三次救急医療施設として開設され、その後1999年に厚生省並びに埼玉県から全国で9番目の高度救命救急センターに指定されました。長年にわたるデータの蓄積から、どのような患者にどのような治療を行えばよいか、的確な戦略を練ることができます。
 

シンプルな鉄則で、助けます。

 
当施設での集中治療はsimple is bestを徹底しています。エビデンスに基づいた診療を実践し、無駄を省きつつも、最高の結果に繋げます。
 

麻酔科、PICUもご一緒に。

 
当救命センターは1階に位置していますが、2階は麻酔科が管理するICU3階はPICUとなっており、定期的な交流、人材派遣を行なっています。それぞれをローテートすることも可能であり、またER・外科・脳外科・整形外科の各々のチームでサブスペシャリティーを獲得することも可能です。

脳外科チーム紹介

スタッフ:熊井戸、荒木、村瀬、安田

 
脳外科チーム

 

高度救命救急センターとしての自負。

 
埼玉県唯一のドクターヘリ基地病院であり、高度救命救急センターである当院には連日多くの外傷患者が搬送されてきます。そのため、当院が扱う頭部外傷患者の年齢層は新生児から高齢者まで幅が広く、その重症度も軽症から最重症まで様々です。
 
数多くの重症頭部外傷症例の治療経験に裏打ちされた質の高い手術と集中管理により、当センターの救命率は内外に誇るものと自負しております。しかしそれに満足することなく、最近では頭部外傷と凝固障害の関係性に着目し、受傷早期から凝固障害を是正することで、さらなる救命率の上昇に挑んでいます。
 
現状に甘んじることなく常に挑戦し続ける姿勢は、高度救命救急センターとしての我々の矜恃です。
 

救命のその先に。

 
後遺症につながりやすい頭部外傷において、救命だけが至上命題ではありません。我々は救命の先にある機能予後を見据えた治療を行っています。
 
当チームの医師は神経集中治療を学んでおり、その知識を活かしてICPセンサーや血管内体温管理システム、脳波モニタリングやNIRSといったデバイスを用いて集中管理を行っています。最新機器やエビデンスに基づく集中管理によりICU滞在日数を短縮し、早期離床を促すことで受傷早期から機能予後改善に取り組んでいます。
 
長期的な機能予後改善については、リハビリテーション科との有機的な連携を通じ、麻痺や高次脳機能障害を退院後の外来において長期的にフォローアップする体制を整えています。
 

外傷外科医として。

 
脳外チームは頭部外傷のみの診療をしているわけではありません。当院に搬送される患者の特徴として多発外傷を有していることが挙げられます。
 
こうした頭部を含む多発外傷患者の診療に初療室から参加し、頭部外傷のマネージメントを行います。多発外傷患者では出血が惹起する凝固障害により、頭部単独外傷では考えにくい頭蓋内出血拡大をきたすことがあります。また外傷に対する観血的治療が凝固障害、ひいては頭蓋内出血拡大を助長することがあり、他部位治療のタイミング決定にも関与します。
 
つまり脳神経外科としてではなく外傷外科医として頭部外傷を診る目線が必要となります。多発外傷のマネジメントの醍醐味とも言える、こうした治療方針決定に参加する機会が多いことも当センターの魅力の一つと言えるでしょう。
 

自由自在なキャリアパス。

 
脳外科チームの出身大学は様々で、現在は他大学からの国内留学も受け入れています。
 
脳外科チームもドクターヘリに搭乗してプレホスピタルに参加しており、また整形外科チームの脊髄手術に参加するなど頭部外傷診療のみに捉われずに様々な方面で活動しています。当センター内での診療活動はこのように自由度が高く、様々なキャリアパスに対応した活動ができます。
 
また小児頭部外傷が多い当院の性質も合わせると、一般の脳神経外科では症例の少ない小児症例や脊椎症例を多く経験することができます。神経集中治療に関しても、他施設と連携してENLSなど神経集中治療に関する資格取得をサポートします。
 
救急医学に興味のある脳神経外科医、神経外傷に興味のある救急医、脳神経外科専門医試験にむけて小児症例や脊椎症例の足りない脳神経外科医などなど、様々なバックグラウンドを持つ医師のキャリア形成を応援します。
 
我々と一緒に働いてみませんか。

外科チーム紹介

スタッフ:澤野 大河原 松田 平埜 今本 田中

 
外科チーム

 

出血もなんのその。

 
救命外科チームは主に救命センター入院症例の手術、カテーテル、その他さまざまな処置(内視鏡、透視下処置等)を担当しています。主に体幹部外傷手術がメインになりますが、内因性の重篤疾患も対象となります。一方、虫垂炎や胆嚢炎といった消化器緊急手術はほとんど扱っていません。
 
我々は血まみれの中で手術をします。血まみれであっても、バイタルが悪くてもいつもの肝切除、膵切除、血管吻合を行わなければなりません。そうして止血・修復を得て患者が救命された時の喜びは、何ものにも変えがたいです。
 

Definitive surgeryの逆襲。

 
Damage Control Surgeryが趨勢を占める本邦において、我々はDefinitive surgeryを原則としています。つまり、重症体幹部外傷に対して、一期的な修復術を行なっています。外傷において、大動脈遮断、REBOA、初療室開腹、Open abdomen managementといった手技が行われることはほとんどなく、必ず手術室で、定型手術に準じた術式で十分に戦えます。もちろん鏡視下手術の割合も年々増加しており、胸部手術については、胸腔鏡手術のほうが割合は多くなっています。
 

あなたの知らない、外傷診療。

 
我々は重症外傷症例ではリーダー的役割が求められます。カテーテルなのか手術なのか、それとも保存的治療で十分なのか、そういった判断が必要になります。
 
また多発外傷の際には、体幹部外傷のことだけを考えればいいものではありません。脊椎外傷を合併しているときは、体幹部外傷と同時手術が可能なのか、頭部外傷との兼ね合い、四肢温存可能かどうか、などの判断も迫られます。多発外傷は一例一例全く違います、同じ症例はありません。
 
それぞれの症例に対して最もふさわしい戦略をたてなければなりません。教科書には書いていません。そこに本当の外傷診療の面白さがあります。
 
その面白さを一緒に味わいませんか。

整形外科チーム紹介

スタッフ:井口、上村、大饗、森井、八幡、高橋、笠原、田沼、松田

 
整形外科チーム

 

整形を制するものが、
外傷を制します。

 
当施設は外傷に特化した救命センターですが、外傷はなにも胸部外傷、腹部外傷だけが花形ではありません。整形外傷が圧倒的な比率を占めます。また脊椎外傷、骨盤骨折の治療戦略は熟練した整形外科がいることが前提となります。
 
PTD(Preventable Trauma Death)を回避するには整形外科医の関与が最も重要です。いかにして患者さんを動かすか、いかにして早く患者さんを起こすかが整形外科の役割です。早く手術して動かすことこそが、VTE予防、肺炎予防になります。
 
そしてPTD(Preventable Trauma Disability)を回避できるのは整形外科医しかできません。整形外傷を制するものが、外傷を制します。
 

数を経験したものだけが、
知っています。

 
外傷センターでの手術は、整形外傷が9割以上を占めます。整形外傷だけで年間1000例を超える手術件数は、本邦でもほとんどありません。
 

脊椎外傷の最高峰。

 
2019年の脊椎手術は300例を超えました。毎日搬送される脊椎外傷は、整形外科医だけでなく、救急医、集中治療医の認識も変えました。
 
頸髄損傷完全麻痺の患者が動くようになる。歩くことは絶望だったのに、歩けるようになる。もちろん全例ではありませんが、当施設ではそんな奇跡の目撃者になれます。
 

手足を救う覚悟はできています。

 
重度四肢外傷はあらゆる外傷のなかで、最高峰の技術、診療体制、全身管理が求められます。血行再建、神経再建、骨接合、遊離皮弁などの技術だけでなく、術後管理も非常にきめこまやかさを求められます。また術後何年もfollow upしなければならないですし、合併症も極めて高率です。
 
これらを乗り越えて初めて救肢を達成することができます。救命センター一丸となって救肢を目指しており、重度四肢外傷をどれだけ救うのかで、その外傷センターのレベルがわかります。
 

究極の骨盤骨折診療。

 
骨盤骨折は整形外傷の醍醐味です。超急性期の骨盤内固定、寛骨臼に対する固定術、脊椎骨盤固定術など、ダイナミックな手術が目白押しです。

IVR紹介

スタッフ:今本 松田

 
IVR

 

カテーテル、絶賛売り出し中です。

 
2018年より救命センター単独で緊急カテーテル対応を開始しました。まだまだ少人数ですが、院内すべてのカテーテル症例に対応するべく絶賛売り出し中です。
 

信頼の実績、他科のお手伝いをします。

 
主に救命センター入院の患者に対してIVRを行っていますが、産科出血、消化管出血、術後出血など他科の緊急症例に対しても、積極的に対応しています。また前置胎盤術前IABO留置、EVAR後エンドリーク、HCCに対するTACEなどの定時IVRも行っています。
 
2019年は外傷IVR77件、産科出血10件、消化管出血6件、HCC破裂4件、腹部内臓動脈瘤3件、その他14件でした。

ドクターヘリ紹介

 
ドクターヘリ

 

1秒でも早く現場へ。

 
重症患者は時間との闘いです。1秒の遅れが命取りになります。そのため誰よりも早く現場にたどり着くことを目指します。
 

みんなの思いを乗せて飛んでいます。

 
ドクターヘリは一刻も早く現場に医療スタッフを送り届けます。患者の思い、患者家族の思い、助けたいと心から願っている地上スタッフの思いを乗せて、今日も空を飛びます。
 

あえて開けません。
必要なのは止血よりも輸血です。

 
さあ、現場についた。そこには瀕死の患者がいる。思わず現場で様々な手技を駆使して救命したい欲求にかられます。でもそこは我慢です。
 
現場での止血処置は限界がありますし、後に続きません。止血よりも輸血が重要と我々は認識しているので、現場に持っていくのは、手術道具ではなく輸血です。できるだけ挿管や胸腔ドレーンなども避けます。やりたいことではなく、やるべきことを優先します。
 

さぁ、反撃だ!

 
現場、ヘリ内ではできる限り手技は減らして、できる限り早く救命センターに戻ります。そこでは外傷のエキスパート達が待ち構えています。そして共に重症外傷に敢然と立ち向かいます。
 
MTP、手術、IVR、集中治療管理と重症外傷に対するあらゆる手段を備えた猛者たちが、これまでのうっぷんを発散するかのようにあらゆる手技を駆使して患者の救命にあたります。

外傷診療

 
外傷診療

 

かなえたい風景がある。

 
瀕死の状態の重症患者を救命する、意識不明の頭部外傷患者の意識が回復する、頸髄損傷で動かなくなった手足を動かす、切断しかない状態の四肢を温存して機能回復させる。
 
我々はそんな極限の状態の重症外傷患者を救命するだけでなく、機能も回復させて、社会復帰させる、そんな思いで集まった集団です。
 

すべてがある、
パーフェクトなバランスで。

 
外傷診療は、脳外科、外科、整形外科の外傷チームが主治医となり主に診療にあたります。ただし、初療ではERが初期診療の中心になり、またICU入室の間は、ICUチームが全身管理を行います。手術・カテーテルは外傷チームが担当します。
 
外傷診療で必要なものはすべて揃っており、どのような外傷がきたとしても救命センターですべて対応することが可能です(顔面骨骨折、大動脈ステントを除く)。
 

ガラパゴス救命センターへようこそ。

 
重症外傷に対応すべく、独自の進化を遂げた救命センターです。他の施設ではありえない診療を行います。
 

好成績には理由がある。

 
MTP、術前造影CTの徹底、体幹部外傷に対する一期的修復術の徹底、IVRの積極的活用、重症頭部外傷に対する集学的治療、脊椎・四肢外傷に対する超早期のDefinitive fixation、重度四肢外傷に対する攻撃的治療といった戦術を巧みに組み合わせることで、治療成績を向上させています。
 

できました。理想の外傷診療。
歴史を塗り替える外傷センターです。

 
我々はあらゆる外傷に対応できる外傷センターをつくりました。
 
この理想の外傷センターで一緒に多くの患者を救っていきましょう!

DMAT

 

 
DMAT(Disaster Medical Assistance Team)とは、アメリカを参考に作られた災害時派遣医療チームのことです。災害の急性期(48時間以内)に活動できる機動性を持った、トレーニングを受けた医療チームが、地震などの自然災害や大規模な交通事故等の現場で、災害医療の最前線に素早く立ち、救える命を多くすることを目的としています。
 

DMATの活動方針

 
1)埼玉県知事は、協力を申し出た埼玉県の災害拠点病院を、埼玉DMAT指定病院として指定する。

2)埼玉DMATは、指定病院の職員で1チーム医師1名、看護師2名及び業務調整員1名等で構成する。

3)知事は、埼玉DMAT指定病院の隊員候補に対して研修を受許させ、修了した者を隊員として登録する。

4)埼玉DMATは、災害又は事故により、2名以上の死者を含む30人以上の傷病者が発生すると見込まれる場合、又は出動することが効果的と認められる場合を出動基準とする。

※埼玉DMAT運営要綱(案)より抜粋
 

DMATへの取組み

 
当センターは、2003年より埼玉県災害派遣医療チーム(埼玉DMAT)に参加し、大規模災害の現場で救命救急にあたる「災害派遣医療チーム」の整備に向け、県内の病院と本格的に協議を始めています。
 
さらに救急物資を円滑に被災者へ分配したり、地域住民で身を守りあったりするシステム作りも進めています。

災害拠点病院

 
 
 

災害拠点病院とは

 
1995年の阪神淡路大震災を契機に、厚生労働省は災害医療体制、特に災害時の初期救急医療体制の充実を図り、1996年に、全国の都道府県に災害拠点病院を指定することを通達しました。

災害拠点病院とは、災害発生時に被災地内の医療機関を支援して、24時間緊急対応し、傷病者を受け入れるなど、災害時の医療救護活動において拠点になる病院を言います。また、災害発生時に緊急消防援助隊と連携した医療救護班の派遣体制があるところです。
 

施設概要

 
・救命医療を行うための高度診療
・被災地からの重症傷病者の受け入れ
・医療救護班の派遣
・地域医療機関への応急用医療資機材の貸し出し
・研修を行う施設を保有し、災害医療の研修を担当
 

活動概要

 
当センターは、1997年10月7日 国および埼玉県から災害拠点病院に指定され、大規模災害に備えています。
同年、秩父市消防本部、埼玉県防災航空隊、川越地区消防本部、総合医療センターの4者間で、防災ヘリの活用によるヘリコプター搬送の合意が得られ、ドクターヘリ事業の原型がスタートしました(詳細はこちら)。以降、災害時には防災ヘリを使用し、被災地への医師や看護師の輸送や患者の輸送を行っています。

 

2002年6月 FIFAワールドカップ開催時に、テロや集団災害による救急対応のために、医師、看護師を派遣しました。
2003年9月1日 SMCDMAT(Saitama Medical Center Disaster Medical Assistance Team):埼玉医科大学総合医療センター災害医療援助チーム誕生。
2005年10月8日 パキスタン地震発生時に、パキスタン国政府からの要請を受け、国際緊急援助隊(救助チーム49名、医療チーム21名)の派遣と、国際緊急援助物資供与を実施しました。当センターでも、国際緊急援助隊救助チームJapan disaster relief rescue team:JDR に帯同する医療班として、パキスタンへの派遣に参加しました。

その他、地震等の災害における、いわゆるsearch and rescue medical teamとして、国際災害援助活動に参加しています。同様な救助との連携を行う国内災害でも、活動可能な医療活動班を現在整備中です。

診療体制

 

 
当救命センターは、 ER、 ICU、脳外科、外科、整形外科にチーム分かれています。

ドクターヘリを含む病院前診療は ERが中心となり、初療室からは、 ERを中心として全チームが合同で診療にあたります。

集中治療室入室後は、 ICUチームが中心となって診療にあたります。手術、カテーテルや特殊手技を要する場合は、脳外科、外科、整形外科の各々のチームがこれにあたります。

集中治療室を退室すると、退院までは、 ER、脳外科、外科、整形外科の各々のチームが主治医となって診療にあたり、外来 follow upまで行います。

初療から退院までの一貫した診療を可能としたシステムです。高度な専門性を保ちながら、救急医療システムを完結できる施設です。

特に外傷診療に重点をおいており、積極的に早期手術を行っています。重症外傷症例に対する MTP、術前 CTの徹底、迅速な IVR対応、重症体幹部外傷に対する Damage Control Surgeryを回避した一期的修復術、脊椎外傷に対する超早期手術、重度四肢外傷に対する四肢温存の徹底、機能予後の追求、などが当外傷センターの特徴に挙げられます。

当施設は、常に人材不足に苦しんでいます。共に高度な救急医療、外傷診療を追求する仲間を求めています。診療実績にも示しましたが、症例は豊富であり、やる気のある若手医師を満足させる自負はあります。また、 PICU、麻酔科、術後 ICUとも連携しており、他科研修も非常に気軽に行えます。

一緒に働きませんか?
 

ERチーム紹介

スタッフ:輿水、安藤、久村、浅野、園田

 

 

時にはマネージャー、
時にはプレーヤー、
救急医が主人公です。

 
主に初期診療、病院前診療、ドクターヘリを担当し、救命センターに入院する内因性疾患症例に対しては主治医となり、退院まで担当します。

特に外傷症例については、重症外傷でのMTP対応についてはリーダーを務め、最近ではドクターヘリでのプレホスピタル輸血に力を入れています。

また積極的にECMOを導入しており、内因性疾患に対するECMO症例は主治医として、ICUチームと共に診療に携わります。
 

どんな要望にも
お答えします。

 
ERドクターとして、搬送されてくる患者の適切な処置、また適切な診療科への紹介を行なっています。

特に外傷診療では中心的な役割を担い、チームリーダーとなります。

またE-CPRや重症呼吸器不全に対するVV-ECMO導入、そして救命センターに入院する内因性疾患に対しては、原則ERが主治医となって退院まで担当します。

ICUチーム、外科チーム、整形チーム、脳外科チームと密接に共同して更なる成績の向上を目指しています。
 

重症外傷に対するMTP、
もう手放せません。

 
重症外傷診療ではMTP(Massive Transfusion Protocol)を原則としています。このプロトコールにより、驚くべき外傷診療の質の向上が得られました。そのチームリーダーとして、外科・脳外科・整形・ICUチームを牽引します。

MTPにより、出血性ショックの患者に対しても、ある程度の時間的猶予が得られるため、術前造影CTの撮影、手術室への搬送、ガーゼパッキングに頼らない一期的修復術が可能となります。

すべての重症外傷診療の基礎はMTPに頼っており、救急医の見せ場となります。
 

3gに秘められた想い。

 
重症外傷診療では凝固障害が最も予後を決める因子の一つとなります。当施設では、出血性ショック状態の患者に対してフィブリノーゲン製剤3gを積極的に投与して、成績向上を達成しています。

当施設では、少量の投与量で、最大限の効果が得られるフィブリノーゲン製剤なしで外傷診療を行うことはできなくなりました。
 

ICUチーム紹介

スタッフ:中田 大井 平松 久木原

 

 

大切にしたい、
みんなの思い。

 
当ICUには外傷症例を中心として、多数の重症症例が入院します。2019年は1174例のICU入室がありました。各主治医がさまざまな思いで診療に従事しています。

頭部外傷術後でなんとか神経学的予後を改善させたい!重症体幹部外傷でARDSを合併してしまった!四肢切断に対する再接着後で出血は続くけど、抗凝固はしなければならない!頸髄損傷完全麻痺だけど、抜管して食事をさせたい!人工呼吸が必要だけで歩かせたい!...

重篤な患者を救命するだけでなく、各チームのわがままな想いを実現させることが我々の使命であり、熱い思いで集中治療管理を行っています。
 

老舗の救命センター、
確かな品質を。

 
当救命救急センターは、1987年に埼玉県で2番目の第三次救急医療施設として開設され、その後1999年に厚生省並びに埼玉県から全国で9番目の高度救命救急センターに指定されました。長年にわたるデータの蓄積から、どのような患者にどのような治療を行えばよいか、的確な戦略を練ることができます。
 

シンプルな鉄則で、
助けます。

 
当施設での集中治療はsimple is bestを徹底しています。エビデンスに基づいた診療を実践し、無駄を省きつつも、最高の結果に繋げます。
 

麻酔科、
PICUもご一緒に。

 
当救命センターは1階に位置していますが、2階は麻酔科が管理するICU、3階はPICUとなっており、定期的な交流、人材派遣を行なっています。それぞれをローテートすることも可能であり、またER・外科・脳外科・整形外科の各々のチームでサブスペシャリティーを獲得することも可能です。
 

脳外科チーム紹介

スタッフ:熊井戸、荒木、村瀬、安田

 

 

高度救命救急センター
としての自負。

 
埼玉県唯一のドクターヘリ基地病院であり、高度救命救急センターである当院には連日多くの外傷患者が搬送されてきます。そのため、当院が扱う頭部外傷患者の年齢層は新生児から高齢者まで幅が広く、その重症度も軽症から最重症まで様々です。

数多くの重症頭部外傷症例の治療経験に裏打ちされた質の高い手術と集中管理により、当センターの救命率は内外に誇るものと自負しております。しかしそれに満足することなく、最近では頭部外傷と凝固障害の関係性に着目し、受傷早期から凝固障害を是正することで、さらなる救命率の上昇に挑んでいます。

現状に甘んじることなく常に挑戦し続ける姿勢は、高度救命救急センターとしての我々の矜恃です。
 

老舗の救命センター、
確かな品質を。

 
当救命救急センターは、1987年に埼玉県で2番目の第三次救急医療施設として開設され、その後1999年に厚生省並びに埼玉県から全国で9番目の高度救命救急センターに指定されました。長年にわたるデータの蓄積から、どのような患者にどのような治療を行えばよいか、的確な戦略を練ることができます。
 

救命のその先に。

 
後遺症につながりやすい頭部外傷において、救命だけが至上命題ではありません。我々は救命の先にある機能予後を見据えた治療を行っています。

当チームの医師は神経集中治療を学んでおり、その知識を活かしてICPセンサーや血管内体温管理システム、脳波モニタリングやNIRSといったデバイスを用いて集中管理を行っています。最新機器やエビデンスに基づく集中管理によりICU滞在日数を短縮し、早期離床を促すことで受傷早期から機能予後改善に取り組んでいます。

長期的な機能予後改善については、リハビリテーション科との有機的な連携を通じ、麻痺や高次脳機能障害を退院後の外来において長期的にフォローアップする体制を整えています。
 

外傷外科医として。

 
脳外チームは頭部外傷のみの診療をしているわけではありません。当院に搬送される患者の特徴として多発外傷を有していることが挙げられます。

こうした頭部を含む多発外傷患者の診療に初療室から参加し、頭部外傷のマネージメントを行います。多発外傷患者では出血が惹起する凝固障害により、頭部単独外傷では考えにくい頭蓋内出血拡大をきたすことがあります。また外傷に対する観血的治療が凝固障害、ひいては頭蓋内出血拡大を助長することがあり、他部位治療のタイミング決定にも関与します。

つまり脳神経外科としてではなく外傷外科医として頭部外傷を診る目線が必要となります。多発外傷のマネジメントの醍醐味とも言える、こうした治療方針決定に参加する機会が多いことも当センターの魅力の一つと言えるでしょう。
 

自由自在なキャリアパス。

 
脳外科チームの出身大学は様々で、現在は他大学からの国内留学も受け入れています。

脳外科チームもドクターヘリに搭乗してプレホスピタルに参加しており、また整形外科チームの脊髄手術に参加するなど頭部外傷診療のみに捉われずに様々な方面で活動しています。当センター内での診療活動はこのように自由度が高く、様々なキャリアパスに対応した活動ができます。

また小児頭部外傷が多い当院の性質も合わせると、一般の脳神経外科では症例の少ない小児症例や脊椎症例を多く経験することができます。神経集中治療に関しても、他施設と連携してENLSなど神経集中治療に関する資格取得をサポートします。

救急医学に興味のある脳神経外科医、神経外傷に興味のある救急医、脳神経外科専門医試験にむけて小児症例や脊椎症例の足りない脳神経外科医などなど、様々なバックグラウンドを持つ医師のキャリア形成を応援します。

我々と一緒に働いてみませんか。
 

外科チーム紹介

スタッフ:澤野 大河原 松田 橋本 今本 田中

 
外科チーム

 

出血もなんのその。

 
救命外科チームは主に救命センター入院症例の手術、カテーテル、その他さまざまな処置(内視鏡、透視下処置等)を担当しています。主に体幹部外傷手術がメインになりますが、内因性の重篤疾患も対象となります。一方、虫垂炎や胆嚢炎といった消化器緊急手術はほとんど扱っていません。

我々は血まみれの中で手術をします。血まみれであっても、バイタルが悪くてもいつもの肝切除、膵切除、血管吻合を行わなければなりません。そうして止血・修復を得て患者が救命された時の喜びは、何ものにも変えがたいです。
 

Definitive surgeryの逆襲。

 
Damage Control Surgeryが趨勢を占める本邦において、我々はDefinitive surgeryを原則としています。つまり、重症体幹部外傷に対して、一期的な修復術を行なっています。外傷において、大動脈遮断、REBOA、初療室開腹、Open abdomen managementといった手技が行われることはほとんどなく、必ず手術室で、定型手術に準じた術式で十分に戦えます。もちろん鏡視下手術の割合も年々増加しており、胸部手術については、胸腔鏡手術のほうが割合は多くなっています。
 

あなたの知らない、
外傷診療。

 
我々は重症外傷症例ではリーダー的役割が求められます。カテーテルなのか手術なのか、それとも保存的治療で十分なのか、そういった判断が必要になります。

また多発外傷の際には、体幹部外傷のことだけを考えればいいものではありません。脊椎外傷を合併しているときは、体幹部外傷と同時手術が可能なのか、頭部外傷との兼ね合い、四肢温存可能かどうか、などの判断も迫られます。多発外傷は一例一例全く違います、同じ症例はありません。

それぞれの症例に対して最もふさわしい戦略をたてなければなりません。教科書には書いていません。そこに本当の外傷診療の面白さがあります。

その面白さを一緒に味わいませんか。
 

整形外科チーム紹介

スタッフ:井口、上村、大饗、森井、八幡、高橋、田沼、松田

 
整形外科チーム

 

整形を制するものが、
外傷を制します。

 
当施設は外傷に特化した救命センターですが、外傷はなにも胸部外傷、腹部外傷だけが花形ではありません。整形外傷が圧倒的な比率を占めます。また脊椎外傷、骨盤骨折の治療戦略は熟練した整形外科がいることが前提となります。

PTD(Preventable Trauma Death)を回避するには整形外科医の関与が最も重要です。いかにして患者さんを動かすか、いかにして早く患者さんを起こすかが整形外科の役割です。早く手術して動かすことこそが、VTE予防、肺炎予防になります。

そしてPTD(Preventable Trauma Disability)を回避できるのは整形外科医しかできません。整形外傷を制するものが、外傷を制します。
 

数を経験したものだけが、
知っています。

 
外傷センターでの手術は、整形外傷が9割以上を占めます。整形外傷だけで年間1000例を超える手術件数は、本邦でもほとんどありません。
 

脊椎外傷の最高峰。

 
2019年の脊椎手術は300例を超えました。毎日搬送される脊椎外傷は、整形外科医だけでなく、救急医、集中治療医の認識も変えました。

頸髄損傷完全麻痺の患者が動くようになる。歩くことは絶望だったのに、歩けるようになる。もちろん全例ではありませんが、当施設ではそんな奇跡の目撃者になれます。
 

手足を救う覚悟はできています。

 
重度四肢外傷はあらゆる外傷のなかで、最高峰の技術、診療体制、全身管理が求められます。血行再建、神経再建、骨接合、遊離皮弁などの技術だけでなく、術後管理も非常にきめこまやかさを求められます。また術後何年もfollow upしなければならないですし、合併症も極めて高率です。

これらを乗り越えて初めて救肢を達成することができます。救命センター一丸となって救肢を目指しており、重度四肢外傷をどれだけ救うのかで、その外傷センターのレベルがわかります。
 

究極の骨盤骨折診療。

 
骨盤骨折は整形外傷の醍醐味です。超急性期の骨盤内固定、寛骨臼に対する固定術、脊椎骨盤固定術など、ダイナミックな手術が目白押しです。
 

IVR紹介

スタッフ:今本 松田

 
IVR紹介

 

カテーテル、
絶賛売り出し中です。

 
2018年より救命センター単独で緊急カテーテル対応を開始しました。まだまだ少人数ですが、院内すべてのカテーテル症例に対応するべく絶賛売り出し中です。
 

信頼の実績、
他科のお手伝いをします。

 
主に救命センター入院の患者に対してIVRを行っていますが、産科出血、消化管出血、術後出血など他科の緊急症例に対しても、積極的に対応しています。また前置胎盤術前IABO留置、EVAR後エンドリーク、HCCに対するTACEなどの定時IVRも行っています。

2019年は外傷IVR77件、産科出血10件、消化管出血6件、HCC破裂4件、腹部内臓動脈瘤3件、その他14件でした。
 

ドクターヘリ紹介

 
ドクターヘリ紹介

 

1秒でも早く現場へ。

 
重症患者は時間との闘いです。1秒の遅れが命取りになります。そのため誰よりも早く現場にたどり着くことを目指します。
 

みんなの思いを乗せて飛んでいます。

 
ドクターヘリは一刻も早く現場に医療スタッフを送り届けます。患者の思い、患者家族の思い、助けたいと心から願っている地上スタッフの思いを乗せて、今日も空を飛びます。
 

あえて開けません。
必要なのは止血よりも
輸血です。

 
さあ、現場についた。そこには瀕死の患者がいる。思わず現場で様々な手技を駆使して救命したい欲求にかられます。でもそこは我慢です。

現場での止血処置は限界がありますし、後に続きません。止血よりも輸血が重要と我々は認識しているので、現場に持っていくのは、手術道具ではなく輸血です。できるだけ挿管や胸腔ドレーンなども避けます。やりたいことではなく、やるべきことを優先します。
 

さぁ、反撃だ!

 
現場、ヘリ内ではできる限り手技は減らして、できる限り早く救命センターに戻ります。そこでは外傷のエキスパート達が待ち構えています。そして共に重症外傷に敢然と立ち向かいます。

MTP、手術、IVR、集中治療管理と重症外傷に対するあらゆる手段を備えた猛者たちが、これまでのうっぷんを発散するかのようにあらゆる手技を駆使して患者の救命にあたります。
 

外傷診療

 
外傷診療

 

かなえたい風景がある。

 
瀕死の状態の重症患者を救命する、意識不明の頭部外傷患者の意識が回復する、頸髄損傷で動かなくなった手足を動かす、切断しかない状態の四肢を温存して機能回復させる。

我々はそんな極限の状態の重症外傷患者を救命するだけでなく、機能も回復させて、社会復帰させる、そんな思いで集まった集団です。
 

すべてがある、
パーフェクトなバランスで。

 
外傷診療は、脳外科、外科、整形外科の外傷チームが主治医となり主に診療にあたります。ただし、初療ではERが初期診療の中心になり、またICU入室の間は、ICUチームが全身管理を行います。手術・カテーテルは外傷チームが担当します。

外傷診療で必要なものはすべて揃っており、どのような外傷がきたとしても救命センターですべて対応することが可能です(顔面骨骨折、大動脈ステントを除く)。
 

ガラパゴス救命センターへ
ようこそ。

 
重症外傷に対応すべく、独自の進化を遂げた救命センターです。他の施設ではありえない診療を行います。
 

好成績には理由がある。

 
MTP、術前造影CTの徹底、体幹部外傷に対する一期的修復術の徹底、IVRの積極的活用、重症頭部外傷に対する集学的治療、脊椎・四肢外傷に対する超早期のDefinitive fixation、重度四肢外傷に対する攻撃的治療といった戦術を巧みに組み合わせることで、治療成績を向上させています。
 

できました。
理想の外傷診療。
歴史を塗り替える
外傷センターです。

 
我々はあらゆる外傷に対応できる外傷センターをつくりました。

この理想の外傷センターで一緒に多くの患者を救っていきましょう!
 

DMAT

 
DMAT

 
DMAT(Disaster Medical Assistance Team)とは、アメリカを参考に作られた災害時派遣医療チームのことです。災害の急性期(48時間以内)に活動できる機動性を持った、トレーニングを受けた医療チームが、地震などの自然災害や大規模な交通事故等の現場で、災害医療の最前線に素早く立ち、救える命を多くすることを目的としています。
 

DMATの活動方針

 
1)埼玉県知事は、協力を申し出た埼玉県の災害拠点病院を、埼玉DMAT指定病院として指定する。
2)埼玉DMATは、指定病院の職員で1チーム医師1名、看護師2名及び業務調整員1名等で構成する。
3)知事は、埼玉DMAT指定病院の隊員候補に対して研修を受許させ、修了した者を隊員として登録する。
4)埼玉DMATは、災害又は事故により、2名以上の死者を含む30人以上の傷病者が発生すると見込まれる場合、又は出動することが効果的と認められる場合を出動基準とする。
※埼玉DMAT運営要綱(案)より抜粋
 

DMATへの取組み

 
当センターは、2003年より埼玉県災害派遣医療チーム(埼玉DMAT)に参加し、大規模災害の現場で救命救急にあたる「災害派遣医療チーム」の整備に向け、県内の病院と本格的に協議を始めています。

さらに救急物資を円滑に被災者へ分配したり、地域住民で身を守りあったりするシステム作りも進めています。
 

災害拠点病院

 
災害拠点病院

 

災害拠点病院とは

 
1995年の阪神淡路大震災を契機に、厚生労働省は災害医療体制、特に災害時の初期救急医療体制の充実を図り、1996年に、全国の都道府県に災害拠点病院を指定することを通達しました。
 
災害拠点病院とは、災害発生時に被災地内の医療機関を支援して、24時間緊急対応し、傷病者を受け入れるなど、災害時の医療救護活動において拠点になる病院を言います。また、災害発生時に緊急消防援助隊と連携した医療救護班の派遣体制があるところです。
 

施設概要

 
・救命医療を行うための高度診療
・被災地からの重症傷病者の受け入れ
・医療救護班の派遣
・地域医療機関への応急用医療資機材の貸し出し
・研修を行う施設を保有し、災害医療の研修を担当
 

活動概要

 
当センターは、1997年10月7日 国および埼玉県から災害拠点病院に指定され、大規模災害に備えています。
同年、秩父市消防本部、埼玉県防災航空隊、川越地区消防本部、総合医療センターの4者間で、防災ヘリの活用によるヘリコプター搬送の合意が得られ、ドクターヘリ事業の原型がスタートしました(詳細はこちら)。以降、災害時には防災ヘリを使用し、被災地への医師や看護師の輸送や患者の輸送を行っています。
 

2002年6月 FIFAワールドカップ開催時に、テロや集団災害による救急対応のために、医師、看護師を派遣しました。
2003年9月1日 SMCDMAT(Saitama Medical Center Disaster Medical Assistance Team):埼玉医科大学総合医療センター災害医療援助チーム誕生。
2005年10月8日 パキスタン地震発生時に、パキスタン国政府からの要請を受け、国際緊急援助隊(救助チーム49名、医療チーム21名)の派遣と、国際緊急援助物資供与を実施しました。当センターでも、国際緊急援助隊救助チームJapan disaster relief rescue team:JDR に帯同する医療班として、パキスタンへの派遣に参加しました。

その他、地震等の災害における、いわゆるsearch and rescue medical teamとして、国際災害援助活動に参加しています。同様な救助との連携を行う国内災害でも、活動可能な医療活動班を現在整備中です。

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